すこしだけ、歌を習っていたことがありました。
J先生は、先生の先生でした。
リーマンショックの少し前だったでしょうか、数百人規模での発表会がまだ催されており、全体の練習会の指導をされていたのが、J先生でした。
この地域スクール内でのボス的存在で、本社にもかなりの影響力だったと聞いていましたが、身体が弱いからか普段は地元の田舎に引っ込んでいて、見た目は小僧さんのようでした。なのに、新しもの好きで面白Tシャツコレクションに私は毎回目を奪われっぱなしでしたが(気になりすぎて買いに走りました)
面白Tシャツとともに、私はJ先生の歌声がとても好きでした。
私は歌は上達が見込めなかったので早々に見切りをつけて辞めてしまいましたが、景気悪化につれて教室全体の運営も厳しくなったのか大きな発表会はできずJ先生の受け持ちクラスの発表会がたまに催されるだけとなり、その上コロナ禍で発表会もできなくなりました。
やっとコロナウイルスが五類となり、発表会も解禁で、J先生のお姿も見られるかな?と思いきや、身体が弱いJ先生、引退を決められたそうです。
まだYouTubeが短い動画しかあげられなかった頃、J先生、こそっといくつか動画を上げられていました。かなり昔に消去されていましたが…あの「Time To Say Goodbye」動画でいいから、もう一度耳にしたいのに。
歳を重ねると淋しいことのほうが増えてゆきますね。けれど、毎日が新しい旅立ちなんですね。一日一日を大切に、歩んでゆきたいです。