今日より素晴らしい明日を

心が折れたらアロンアルファでくっつける

この感じ、知っている気がする

心の屍を墓地に埋めて生きてゆく - 今日より素晴らしい明日を

とてもおこがましいのですが…

本を読んで、萩尾先生の感受性のことを考えていました。

私はほんのすこしだけ整体をかじっておりまして、身体のタイプがその人の感受性に影響しているという概念を教えてもらいました。職場で「なんで考えていることがわかるんだ」とよく言われるのですが、身体の傾向を見ているからです。もちろん人によって違いますし、色濃く出る人もいればそうでない人もいて、元は変わらなくてもバイオリズムで濃淡の変化は出るので、簡単には申し上げられませんが…

ところが、萩尾先生の文章を読んでも、お写真を拝見しても、なんとなくぼんやりとして、どんなタイプなのか掴めずにいました。

とてもおっとりしているのに、センスは抜群なところとか、そして、責められる原因は自分にあるとすぐ思ってしまうところとか、黙って閉じてしまうところとか… 

「でも、この感じ、知っている気がする」

そう思いつつも、なかなか思い出せずいました。が、あるとき、ふっと浮かびました。

数年前退職したTさんの傾向と似ているんだ!!

人生、初めての経験をする - 今日より素晴らしい明日を

Tさんは、私と1ヶ月違いでいまの会社に入ってきました。当時、割と韓流ドラマが流行っていたのに、Tさんと私の2人だけ「ロズウェル」が好きで(^_^;)

気が合い、仲良くなりました。Tさんも私同様、個人的なことを話すのが好きではないため、いつもくだらない話で盛り上がり、そして、私が話すY田部長やNさんの話をいつもにこやかに穏やかに聞いてくださいました。

Tさんは短時間勤務でしたが、すごく丁寧に仕事をしてくださっていました。つい先日、乙女座倶楽部のKさんから古い契約書の捜索を頼まれ「そんなん見つかるかいー(ノ`□´)ノ 」と、絶望的な気持ちになっていたのですが、Tさんが丁寧に書類の整理をしてくださっていたおかげで、すんなり見つけることができました。

そんなTさん、すごくしっかり仕事をしてくださっていたのに、短時間勤務だったため、フルタイムの人がいいから、と、上の人から退職する方向に圧力をかけられていたようで…

当時、会社全体が大きな危機にあり(その危機の影響でY田部長も転勤に)私も業務が変わったりと自分の仕事で手一杯で、Tさんも業務が大変そうなのはわかっていたけれど、何も言わず黙っていたので、そこまで追い詰められていたことに気がつけませんでした…(ノД`)

Tさんは、人に対してはとても穏やかなのですが、ご両親とも確執があったようで旧姓も絶対に教えてくれなかったし、年賀状も一枚も出さず、携帯電話も持たないという徹底した閉じっぷりでした。そして、退職する最後まで、上の人からの圧力ついては話してくれず、ずっと自分を責め続けていたようです。ストレスを発散できないタイプなので、自分の中に溜めて体調も崩したようでした。

「私なんかがいても足手まといだから、できる人を入れてもらったほうがいいよね」

何度もそう言っていました。そんなことないのに。

先日、契約書を探したあと、Tさん、どうしているのかな。無理矢理に連絡先を渡しておけばよかったかな…と思いましたが、Tさんにとっては、私も封印したい記憶の一部になっているのかもしれません。やはり、これでよかったのでしょう。

Tさんに圧力をかけていた人の話は、あとから別の人にそれとなく聞きました。その人はいまも職場にいます。話を聞いてとても憤りましたが、仕返しをしてはただの憎しみの連鎖になるので、お給料分の最低限のお仕事のみ接するようにしています。Tさんの後の人がみんな長続きしていないことが、一番の仕返しになっているのでしょう。

会って伝えたらいいじゃん!と言うのは、会えば全て解決できると思い込んでいる人のエゴです。謝罪は解決ではないと理解するまで、私も、ものすごく年数を要してしまいました。

何も言わないから、何も感じていないわけではない。そういう人たちがいるということを、常に心に置いていきたいです。

Tさんがいま元気で、幸せな毎日を過ごせていますように。